茨木市立キリシタン遺物史料館

takibata2008-06-14

 朝、出勤すると学内書店の前に、ニュース画像掲示が。岩手・宮城で地震が起きたばかりという報道。仙台には、調査でお世話になった方々がたくさんおられるので、安否を気遣う。宮城県美術館の作品は大丈夫だろうか・・・、仙台市博物館は・・・。

【6月15日午後追記:宮城県美術館(空調設備改修のため休館中)の知人から、先ほど、以下のような無事メールが届きました。「美術館は収蔵庫から、展示室への作品大移動の最終日で、地震は作業が始まる直前でした。作品が大変不安定な状態でしたので、学芸は全員相当焦ったのですが、作品、人、建物とも、とりあえずの点検では大丈夫でした」とのことです。よかったです。】


 天気が良いので、実習の下見を決行することにした。今年の半日見学実習の行き先は、これまたT先生のご提案で、茨木市立キリシタン遺物史料館はどうだろうか、という話になっていた。中々、訪問する時間も調べる時間もなく、今朝、大急ぎで調べたら、いくつか興味深いサイトが見つかった。なかなか気合が入ったもの。
 http://www.h3.dion.ne.jp/~miyachan/kirisitan-siryoukan.htm(三宅康之さん:写真がきれい)
 http://mutsu-nakanishi.web.infoseek.co.jp/pdfwalk/5walky02.pdf
(「キリシタンの里 千提寺」Country Walk と「マリア十五原義図」展(作者不詳:プリントアウトしてもって行ったが、大変心強かった))。
 http://www.nnn.co.jp/dainichi/rensai/meguru/meguru061111.html大阪日日新聞:運営の話が丁寧に書いてある)
  てっきり、ハイキングをするのだと思っていた私は、T先生のお話を聞いているうちに、なんだかお互いにだいぶ違うものをイメージしていることに気づいた。

  授業が終わってから、タクシーで、ショートカットして、史料館に直行した。JR茨木駅まで戻って、1時間に1本しかないバスに乗ってまた山へ戻るのは、辛い。大学からは、タクシーで20分程度、2190円だった。大岩方向から入ったので、途中で、「愛と光の家」(高山右近像と、マリア像が見えた)の前を通った。そこから急な坂道をかなりの距離上ったので、これは、とても学生を連れては無理だなと思った。
史料館では、解説ビデオ(20分)をまず見せてもらい、そのあと、館の運営の件も含め、キリシタン遺物を伝え続けてきた東・中谷両家と、遺物にまつわるお話を聞かせていただいた。道中、棚田の光景が美しいが、住んでいる人にとっては、平日は街なかで仕事、土日は田んぼで大変だとか。
  帰り際、館周辺の手描きマップをいただいた。クルス山の中の墓碑は、近い場所にあるようなので、行ってみることにした。車道ではない、急な坂道を下ると、あっけなく、「愛と光の家」の前に出た。それから天満宮の前を過ぎ、白い祠を目印に、田んぼ脇の道を進み、祠のところで、左に入って右だったかな? 方向音痴で記憶力の悪い私のことだから、覚え間違いをしているかもしれない。大阪日日新聞の記者さんが書くほど、心細い道ではない。あっという間に、墓碑は見つかった。
  その後は、何となく成り行きで、キリシタン自然歩道を歩いて、忍頂寺のバス停まで行くことにした。キキョ、キッキョ、キッキョキョと、美しい声で鳴く鳥がいる。どうも、草むらから鳴き声が聞こえる。やがて、竹林の中の落ち葉の道を歩く。斜面の下の方は、竹がバタバタと黄色く倒れていて、全体に下草もなく、歩いていても何の面白みもない道だった。何で私はこんなところを歩いているんだろう・・・と思ったが、まあ、こんな静かな道を一人で歩くのも久しぶりだ。時々、キノコが生えているくらい。
  最後に、竹の道から視界が開ける場所の水田光景は美しかった。車道に出る前に、明るい道があり、アザミやレンゲが咲いていた。Tシャツ工場脇から車道に出た。車道を少し歩くと、山側からバスが降りてきた。1時間に1本のバスだ。下音羽まで足を伸ばそうかとも思っていたが、バスを追いかけた。停留所まで行って見ると、山の会のようなシニア集団が20人ほど、バスを待っていた。
  バスの中では、いつの間にか、ウトウト眠っていたが、ふと気づくと、後ろの座席の男性が、大きな声で、村田源先生が、北村四郎先生が・・・とか言っている。すっかり目が覚めて、ダンボの耳になった。保育社の植物図鑑を褒めている。どこの植物同好会(?)だろうか・・・・初老の男女混合の団体だった。

  家に帰って、今日も、ゴーヤチャンプルーを作った。この頃、夜になってPCをいじっていると、猛烈な睡魔に襲われ寝てしまう。そんなわけで、公益法人制度の勉強がなかなか進まない。

  写真は、クルス山へ入る道(2008年6月14日撮影)