烏来温泉国際岩湯(2009年11月1日)

 烏来泰雅民族博物館を出て、まだ雨が強く、次は温泉に挑戦することにした。

出国前、温泉行こうかどうしようか、結構悩んだ。ガイドブックには、もともと台湾の温泉は、水着着用だったが、近年は、日本風に裸で入るところも増えた・・・みたいな記述や写真があり、ひそかに、水着を買うべきか悩んだが、この歳で水着を買いにいくのも抵抗があった。温泉に入ってみたいという気持ちと、異国の地で温泉に入ることの抵抗感というか・・・。
 しかし、好奇心のほうが勝った。食べ物屋が並ぶ楽しげな温泉街の中で、ガイドブックにあった日帰り温泉を見つけた。国際岩湯。店のつくりも開放的で明るい感じで、お昼ご飯とセットのコースがあるようだ。思い切って、この店に入った。


 フロントのお姉さんは、私がジャパニーズだと分かると、ちょっと待って、おばあちゃんが日本語分かるから、とおばあさんを呼んでくれる。昼食のメニューはよくわからないが、エビにするか、何とかにするかと聞かれて、エビを選んでおいた。先にお風呂に入ることにして、階下に案内される。案内係の女性がいて、バスタオル、小さいタオル、シャワーキャップ、お茶のパックなどを渡して、脱衣場に案内してくれる。で、用意ができた頃にまた彼女が現れ、ここでお茶入れて、とか、浴槽の案内をしてくれる。
 お風呂場は半露天風呂(男女別)で、いろんな温度の岩湯や、スパ、サウナなどがある。海水浴場にあるような寝椅子や椅子があって、お風呂で熱くなったあとは、バスタオルを巻いてお茶を飲みながら、寝そべる、という極楽ぶりだった。日本でいう観葉植物が植えられていて、川べりには、対岸から丸見えのベランダがある。適度に屋根やら何やらがついていて、気温は暖かいから、涼んでいても寒くはなく、ちょうどいい気候。なので、お湯につかり、のぼせてきたら、寝椅子に寝そべって・・・を繰り返して、かれこれ1時間半くらいは、風呂場にいたのではないだろうか。
 他のお客さんは、みな台湾の人たちだったと思うが、私がいても特に変なヤツと思われるふうでもなく、日本の地元の人中心の公衆浴場タイプの温泉に行くのと同じような見られ方だった。で、一人で温泉行けるかな、という不安を克服し、台湾の温泉の魅力にすっかりはまってしまった。
 お風呂から上がると、上の食堂で昼ごはん。


やたらに野菜がたくさんあったが、どうも、1テーブルに1皿つく野菜の盛り合わせを、一人で食べたようである。窓際の席に座ったので、窓の外に、対岸の露天風呂が見える。雨の中、けっこう大勢の人が、水着を着て入浴中。川べりの露天風呂は、無料らしい。時々、川にそのまま飛び込む人あり。とてものんびりと幸せな時間。