はてなの山田聖裕さんスペシャル講義

 「社会教育概論2」のゲスト講義2回目は、「株式会社はてな」の、山田聖裕さん。「インターネット活用術(こんなに使える、インターネット)」と題して、お話いただいた。
 山田さんとは、今日が初対面。実は、1回目は振られた。「ボランティア論」での講演を夏前にお願いしたのだが、その内容はちょっと・・・とのことで、今回は、比較的こじんまりした授業でのリトライであった。
 はてなのサービスは、いつも無料で使わせていただいているし、「変な会社」に興味もあったし、で、当時、山田さんが「授業で使うはてな」を担当されていた(たぶん)ので、ひょっとして来ていただけるかも、と思ったのがきっかけだった。
 メールでやりとりさせていただいている間に、山田さんが、私の長女と同い歳だと知って、いささか衝撃だったが、時代は確実に、若者の時代にシフトしているのである。学生たちにも、自分たちの少し先を行くお兄さんのお話は、身近に感じてもらえる。

 さて、お話の内容は、会社の紹介と、ご自身の紹介。はてなのユーザーは135万人、男性が60%、都市圏が中心だそうだ。教室で見せていただいたデータの出典はたぶんココ→「はてなメディアガイド」PDFの15頁。
 山田さんご自身については、学生時代に「耕畜」プロジェクトに参加、朝来小学校と立命館大学との連携で、子どもたちの紙芝居づくりの手助けをした経験や、CSCLを研究されていたことなどをご披露下さった。(受講生の過半は、教員免許状取得希望者なのだ)。
 その他、京都新聞ブログ写真コンテスト(お年寄りに好評)、パラパラマンガワークショップ等、ウェブ上のサービスを作るだけでは届かない人たちに、ネットの楽しさを伝えたい、という思いを語っていただいた。
 「現在、うごメモはてなは75万人が利用、You Tubeニコニコ動画も子どもたちは使って当たり前、という認識を教育者として持っていてほしい」と山田さん。小学校から子どもたちが帰宅する時間帯からが、うごメモYou Tube、ニコ動の利用が増えるとのこと。さくらももこさんの「うごメモ」も見せていただいた。
 
 (うさぎのより、こっちが面白いかな・・・)

 あとは、就活のお話(2002年から大学時代の研究内容を書いたブログ公開を始めて、はてなに遊びに行ったら、社長さんも社長の奥さまもブログを読んでくれていた!・・・のちに、山田君がいるじゃない、という話になったとか)や、ブログやブックマークの活用法、新サービス「はてなハイク2」(仮)のご紹介と、学生たちとのQ&A。
 「はてなハイク2」の実演は、私のようなおばさんは、携帯からの利用はまるでダメ(QRコードの読み取りすらできないので、実は前の時間にこっそり学生さんに教えてもらっていた)。自分で試みるも失敗、結局、履歴から入ったが、ID入力画面で、英数をどうやって表示させるか分からずじまいで、時間切れになった。ケータイは操作方法がまるで分からず、途中で面倒になってやめてしまうのが常。
 ちなみに、今日の受講生(40〜50人程度)中、mixi利用者は、2/3程度(半分は携帯サイトで利用が主、残り半分はPCからの利用が主)、自分のブログを持っている学生はごく少数で、Twitter利用者は1名のみ。
 本務校のみならず、非常勤先の学生さんも、ばりばりネットを使うという感じはなく、でもケータイは手放せない・・・何か、世代間ギャップというか、素朴に、なんで若い人(文系学生)は、あんまりネットを使わない(レポートのコピペには、バリバリ使うが)のかな??と、常日頃から疑問に思っていて、多少とも、今日の山田さんのお話が刺激になってくれれば、と思うのだ。

 山田さん、お忙しいところ、ありがとうございました!