ヒモムシ君のその後

 昨日、北大のK先生からメールが届いた。グライガー先生ともCCなので、英文メール。やりかけの採点を中断して、辞書を引き引き、K先生のメールを解読してみると・・・
 グライガー先生が固定して下さった標本は、おとつい、K先生の元に届いた。K先生は、DNAを抽出、PCRでの増幅を試みて下さる様子。またdissecting microscopeでの観察から、Heteronemertea[異紐虫類(紐形動物門異紐虫綱)]と同定された。淡水性の異紐虫類は、現在5種しか知られておらず、PCRの結果が出たら、また教えて下さるとのことだ。
 その5種もリストアップしていただいたが、我が家の水槽にValliseneriaの水草があるならApatronemertesの可能性があるとのこと。このApatronemertesは、デュッセルドルフの水族館のValliseneria tortaの根の間から発見され、1974年に記載されている。
 Valliseneria tortaは、我が家の水槽にはないが、トチカガミ科と考えると、アナカリスは60cm、30cm両水槽に植えている。デュッセルドルフのものも、熱帯または亜熱帯から移入されたと考えられるとのこと。また、淡水性異紐虫類はグッピーに害を与えることはないと考えられるそうだ。
 一方、今朝、グライガー先生からもメールをいただき、私が添付したオレンジ君の長い糞の写真を水族担当の先生に見ていただいたところ、病気でも寄生虫でもないよ、とのこと。
 とんだお騒がせをしてしまったが、なんだかレアなヒモムシ君を見つけてしまったようだ。もっとも、我が家の水草は全部、大手通販アクアショップで買ったものなので、今頃、日本のあちこちのホームアクアでは、ヒモムシ君が大増殖しているのではないだろうか・・・・
 ☆になったオレンジ君は、推定6月生まれ。生後半年で落ちたので、老衰とは言い難いと思うが、腰の曲がりは、単なる老化だったのだろうか。今日、オレンジ君と同時期に生まれた雄1匹がフラフラしているのを発見した。そろそろ初代が終焉を迎える時期なのかもしれない。

 それにしても、グライガー先生と、K先生の迅速かつ親切なご対応には、頭が下がるばかりだ。県立博物館&国立大学、すごい! 我が身を省みて、穴があったら入りたい気持ちになった。