当たったみたい・・・

 今日、何気なく大学アドレスを開いてみたところ、「科研費交付内定のお知らせ」というメールが来ていた。思わずカレンダーを見て、今日はエイプリルフールだったっけ?と何度も確かめた。追って、交付申請書、書きなさいメール。
 なぜ、今年のが当たるのか??
 以下、分析。
1. 細目
 前年度、「博物館学」で申請して苦杯をなめたので、やはり出す細目を間違えたと悟った。現在の実用的色合いの強い「博物館学」枠は、私の研究内容では、まず当たらないと考えるのが正しい(「基盤研究」なのだから、理論研究・基礎研究に光が当たってもいいと思うのだが)。従来通り、「教育学」で出して当たりくじを引いた。
2. 研究課題や内容
 至って無難な、これまでの研究を継続し、まとめるような地味な(堅実な?)内容で出した。前年度の方が絶対に面白い・・・と思うのは本人だけ?
3. 申請書の書き方
 科研の評定基準を読んだ他、「象の卵」に始まり、申請書の書き方をネットでかなり調べた。その結果、色を付けたりアンダーラインを引いたり、研究計画は表にして、具体的なタイムスケジュールを入れるなど、審査する人に、読みやすく分かりやすいよう心がけた。
4. 連続では当たらない?
 科研は連続では当たらない、と言われる方も。私の場合も、○×○×○で推移している。落とされると、内容がまずかったのかなあと思ってしまうが、実際のところはどうなのだろうか。

 飽きっぽい私としては、秋に書いた申請書の内容をすっかり忘れていたし、別の調査に手を染めたり、学会発表の内容を思いついたりしていた。だから、正直なところ慌てた。それに何より、前年度落ちた研究が本当は、やりたかったりする・・・その意味で、先日引用した田崎さんの言葉に慰めを感じたり、共感したりしていた。
 でも、贅沢な話だ。今回当たりくじを引いた内容も、もともと自分で選んで始めたことである。これで、個人では手の出なかった高い雑誌を買うこともできる。セミナーなどにも参加することができる。正体不明の春のけだるさを、何とか脱却したいものだ。