ICOM上海大会4日目/チャイニーズ・カルチュラル・ナイト

 今日(10日)も楽しく一日を過ごした(日にちがずれています)。午前中は、ICOFOMのシンポジウムへ。“Do museums have the duty to restitute?”コレクションの返還問題について熱く議論が交わされた。政治的、かつ非常に複雑な問題だという認識はもちろん共有されている。解決策に向けての対話の必要性、コレクションそのものだけでなく、モノにまつわる研究成果の提供も問われていると理解した。様々な立場、各国の思惑が垣間見え、面白い。ワーキングペーパー風の冊子が紹介されていたので、思い切って声をかけ、PDFを送っていただけることになった。

 午後は、昨日知り合ったWさんに勧められたICMEのシンポジウムに参加した。途中からになってしまったが、学会発表のような感じで、うん、これなら語学さえクリアできれば(そこが問題だが!)、チャレンジできるよな、という感じ。むろん、分野が民族学なので御門違いなのだが、内容は、エコミュージアム、遠隔立地の博物館について等で、親しみが持てた。

 夜は、チャイニーズ・カルチュラル・ナイトというオプションに申し込んでいたので、これに参加。アクロバットを見るのだが、先にお食事。写真は、バスで一緒になったメンバーと。アイスランド、インド、台湾からの皆さんと。台湾の方たちがとても積極的で、テーブルで盛り上がった。

 アクロバットは、はらはら、楽しく、そしてやや不憫な気がして、彼・彼女らは、オリンピックの体操選手になれるのではないかと思ったが、そういう視線自体が西洋の価値観に犯されているのかも、とか思って見ていた。これも中国の無形遺産か?



 皿回しやナイフ投げのジョークは素直に笑えた。
 さて、明日は念願が叶って、エクスカーションの行き先を換えて貰った。国家湿地へ。さて、ワニ?に会えるだろうか・・・・(上海動物園にもいたけど、湿地にいたら、感激は違うよね。生息地なのか???)