見学実習@アクア・トトぎふ

 久々のブログ更新。昨日、博物館実習・博物館学3(情報論・経営論)履修の学生さんたちと一緒に見学実習(バスツアー)で、「アクア・トトぎふ」へ行った。
 11時40分頃入館、館内自由見学、13:00から営業課長THさんからのレクチャー、引き続き、2班に分かれてのバックヤードツアー(約30分)、その後また1時間ほど自由見学。
THさんには、管理運営や組織のことを話していただきたい旨お願いしていたので、その線で資料等を用意していただけた。
 特に興味深かったのは、入館者数の推移と経営努力。いただいた資料から抜粋すると、
 H16 約750,000名(7/14〜3/31):当初予想は約510,000名
 H17 約510,000名
 H18 約405,000名
 H19 約370,000名
 H20 約410,000名
 H21 約430,000名
と、この数字を見ていると、なぜ、H20年度で減少傾向に歯止めがかかったのかが、気になる。で、質問させていただくと、この年にアシカショーを導入、陸ガメやカピバラを入れるなど、生き物面での努力をされたとのこと。(ここで、アシカショー導入のかねてよりの疑問は解決)。
 他にも、小さい子への対応や、WS、体験学習、ふれあいの場面を増やす等の活動をマスコミが取り上げてくれたことで、近隣からの来館者が増加したそうだ。来館者は東海3県が中心だが、大阪・東京からの来館者も徐々に増えているとのこと。
 (学生は、なんでカピバラ?と、最後のバスの中までこだわっていた。)THさんは、カピバラはアマゾン流域にすむ水辺の生き物なんですよ、アシカも、川の水は海につながっているということで、と上手にかわされていた。
 「PFI的手法」(県が30年間、有限会社ジー・エフ・エーから建物をリースしている)に関しては、帰りのバスの中で、博物館学3担当のTN先生が、「(館建設のために)県債を発行するのと、30年間リース代を払うのと、どっちが得か?」という難問を出された。リース代は固定なのか変動なのか等、色々気になるところだが、地方債発行の仕組みと、PFI法を勉強しないと、この難問は解けない。建物・備品の減価償却年数とリース期間の関係とか。30年後に建物は県に無償譲渡されるそうだが、その時、次のリニューアルにお金を出す企業が現れるのか?とかTN先生。このあたりを突っ込んで質問できればよかったのだが、見学実習という設定では無理があっただろう。

 さて、以下は写真集。いつものことながら、学生さんたちの写真を撮るのを忘れ、ひたすら水槽や設備の写真ばかり撮ってしまった。後から聞いた話だが、バスの運転手さんも、アクア・トトを見学されたそうだ。この手配を忘れてしまって、ごめんなさい。

 まずバックヤードツアーから。ツアー入口。

水温制御盤。

いいなあ、12.1はイトウ水槽? 展示水槽ごとに、水温設定をどこかに小さく書いておくと、マニア的には面白いかも。28.0はワニ水槽か??
重力式濾過槽。あふれた水はどこへ行く? 視力のいい学生が、濾過槽の中に稚魚発見。


圧力式濾過器。この仕組みはどうなっているのかな?


餌の調理場。

検疫、繁殖、治療のためのバックヤード水槽。

水質検査室。PH測定器とかほしいなあ。

臨床検査室。
白いのは、霊安室だそうだ。中はホルマリン??


両生・爬虫類のための餌コオロギと、コオロギ飼育のための加温室。


パイプの数々。

館内の写真を少し。テッポウウオ、私は餌落としは見逃したが、見た学生さんの話では、餌のボードがダーツの的のようになっていて、面白かったとのこと。

おめめパッチリのニシアフリカコガタワニ。

新しくできたハリヨ水槽。バイカモ、エビモ、ヤナギモ。写真と名前の対応がしやすい。


 コケがかなり深刻になってきた水槽。

 アクア・トトで一番気に入っているのが、この魚たち。動きが速いのと、暗いので、写真はいつも失敗。


 この水槽は、すっかり寂しくなった。

4月に魚が激減していたので、たまたま通りかかった飼育員さんに尋ねたところ、病気に感染してしまったとのこと。折角の水草水槽、底床から入れ替えた方がいいのでは。1月に行った時は、この水槽の前で30分は楽しめたので。(ちなみに、1月の写真はこちらをどうぞ→http://d.hatena.ne.jp/takibata/20100117
 ミナミヌナエビとヤマトヌマエビを比較したかった(←コケとり用にどちらがいいか、迷い中なので)。

 さて、アクア・トトぎふ、ipadを用いたポイントガイドを予定しているとのことで、Twitterでは盛り上がっていた。時間がなくて、この話は聞きそびれたのが心残り。http://twitter.com/aquatotto/status/14912294833
 ということで、大変お世話になりました。次は、ぜひプライベートでバックヤードツアーに参加したいです。