芦屋市立美術博物館1周年記念シンポジウム
芦屋市立美術博物館のYさんから、以下のようなお知らせをいただいた。
1周年記念シンポジウム
芦屋市立美術博物館の一年を振り返って
私たちのNPOが芦屋市立美術博物館の運営を受託して、一年が過ぎた。この間、常に問い続けてきたのは、「市民のためのミュージアムとは何か」ということだった。コンサートや古書市、人形劇なども、受け入れてきた。とにかく当館を市民に知っていただき、足を運んでいただくことから始めなければならなかった。
同時に、文化芸術の情報発拠点として、社会に何を発信できるのかも常に自問してきた。市民の方から寄託を受けた貴重な史料や芸術作品を、お預かりする責任もある。
もちろん国や大都市を代表するミュージアムとは役割が異なる。小さな都市なりの役割と、運営方法があるはずだ。地域社会という枠組の中で、美術と歴史、そして科学との接点を探ってみたい。町の過去と現在と未来をつないで、子供たちにわかりやすく伝える役割もある。地域ミュージアムこそ、都市の遺伝子を残し、伝え、進化させるための装置なのだと思う。
一万人もの署名を集めて存続に踏み切った当館の一年を報告したうえで、厳しい財政状況の中での地方ミュージアムの役割とこれを支える方法について語り合いたい。
記
・日時:平成19年5月13日(日)14:00〜17:00
・場所:芦屋市立美術博物館ホール
・参加費:入館料(300円)のみ。別途資料集を頒布いたします(希望者のみ)。
次第
・ 館長あいさつ 芦屋市立美術博物館館長・芦屋市教育長 藤原周三
・ 報告1 NPOによるミュージアム運営の可能性と課題 AMM理事長 角野幸博
・ 報告2 一年間の展示活動を振り返って 学芸課長 明尾圭造
・ 報告3 経営上の工夫と課題 AMM理事 柿木央久
・ パネルディスカッション
地方行政の立場から 大阪市教育委員会 藤本 隆
館長の立場から 富本憲吉記念館館長 辻本 勇
学芸員の立場から 大阪市立近代美術館準備室 橋爪節也
市民の立場から カメラマン 澤 雄二
NPOの立場から ひょうごボランタリープラザ 戒田達夫
プロデューサーの立場から (株)電通 笠井良平