2006-01-01から1年間の記事一覧

曽田さんのブログ

昼間、GAJAPAN82号を見ていたら、「県立ぐんま昆虫の森 昆虫観察館」という写真を見つけた。まだ、こんな建物をつくっているのかと唖然とした。 夜、探し物をしていたら、偶然、曽田修司さんのブログを見つけた。「ぐんま昆虫の森」のことが書かれている。ht…

日銀ワーキングペーパー

日曜日、横須賀市議会議事録(2004年第一回定例会)の、上地議員の質問と、当時の沢田市長の答弁を読み比べる。美術館建設に対しての交付税措置が、実際にいくらになるのか、という上地議員の試算が正しいのかどうか、文献を並べながら検討する。おおむね、…

GAJAPAN82

GAJAPAN82の特集「現代日本における美術館事情」は面白い。 http://www.ga-ada.co.jp/japanese/ga_japan/index.html (→82をクリック) 特集のラインナップは以下の通り。 座談会 アートと美術館建築の可能性 隈研吾×長谷川裕子×二川由夫 インタビュー 市民…

予算要求

忘れた頃にやってくる予算要求。ペーパーレス化と称して、最近はいろんな書類が添付ファイルで送られてくる。予算作成の説明書きをプリントアウトして教務課のGさんに相談に行ったら笑われてしまった。各自がプリントアウトしたら、ペーパーレスの意味がない…

全史料協研修会(岡山大会)

全史料協研修会で岡山に行く。http://www.jsai.jp/taikai/okayama/index.html意見交換会の報告者として呼んでいただいたのだが、イントロの準備がなかなかうまくいかないまま、本番を迎えてしまった。 与えられたお題は、「文書館を取り巻く『今』」で、「周…

前島アートセンターの夜

さて、沖縄のシンポジウムが跳ねたあと、かねてUさんから、前島アートセンターで2次会、と伺っていたが、どうやって会場まで移動しようと思っていたら、運よく、Kさんに拾っていただいた。Kさんに拾っていただいたのは、大変ラッキーで、道々、色々なお話を…

沖縄シンポ(8)

沖縄シンポの第二部「会場との質疑」を書き始めたいと思う。以下、司会とパネリストのみなさんはお名前を上げるが、フロアからのご発言は【参加者】として記載させていただく。沖縄の皆さんのそれぞれのバックグラウンドを存じ上げないので、聞き間違えてい…

沖縄シンポ(9)

第二部の続きを。この部分は、議論の展開に息をのんで、十分にメモが取れていない。肝心の部分が抜けてしまっているが、ご容赦いただきたい。 【島袋】(シンポジウムの)第二回をやったほうがいいのではないか? 合意形成には時間がかかる。 【小林】県の美…

みやぎ県民大学自主企画講座(3)

さて、常設展示室の「郊外」の前での有川さんのお話。「言葉で伝えようとすると、この絵は色の幅が狭い。色彩が持っている効果、組み合わせの効果、幻想的、夢幻的な。色彩の狭い幅の中のニュアンス。僕自身の中に、松本竣介を抵抗の画家と単純にまつりあげ…

みやぎ県民大学自主企画講座(2)

昨日の続きを。講座は、関口さんの司会で始まり、関口さんからの「宮城県美術館は、美術館全体の空間を吟味して建てて、今に至っているが、企画展を見るだけの使い方ではなく、それ以外の美術館の楽しみ方は徹底していないかなと思う。美術館には素材がたく…

みやぎ県民大学自主企画講座(1)

沖縄のシンポ第一部の概要レポートは昨日で終わった。次は第二部「会場との質疑」があって、ノートを数えたら、第二部の方がまだ10ページ分、と大量にあることがわかった。ちょっと一息入れて、また続きを書きたいと思う。 今日は、10月29日(日)の午前中に…

沖縄シンポ(7)

小林純子先生のご発言の続きをメモをもとに復元しよう。数値などは、安座間さんと、「美術館問題についておおいに語る会実行委員会」が用意してくださった当日配布資料で補足確認させていただく。【】部分は、私の補足である。また()は前後の文脈から推定…

沖縄シンポ(6)

今日は、4番目のパネリスト、小林純子先生(沖縄県立芸術大学助教授)のご発言「県立の美術館の現状と問題点について」をご紹介しよう。以下、私のメモから再現しているが、()で囲った部分は、メモにはなく、前後のメモから文脈を推定して書いたものである…

仙台市博物館

28日、仙台市博物館へ。特別展「大江戸動物図館」から。涅槃図、屏風、杉戸絵、障子腰板、錦絵など、動物が描かれた作品のオンパレード。土曜ということもあってか、(朝10時でも)若い人や家族連れで見に来ている人が多く、動物ネタだからか、友人どうしで…

瑞巌寺宝物館

書くのが現実に追いつかなくなっているが、28日の続きを(沖縄ネタももちろんまだまだ書きます)。 午後から松島へ行く。で、松島も瑞巌寺も初めて行ったのだが、素晴らしかった。本塩釜から船に乗る。船中では皆がカモメにカッパえびせんをやっているのを見…

沖縄シンポ(5)

今日は、シンポジウム3番目の発言者、島袋純先生(琉球大学助教授)のご発言をご紹介しよう。以下、行政学がご専門の島袋先生のご発言。 行政の大きな流れとして、(美術館の問題に対して)どういう対応をするべきだったのか。政府が何をやるべきか。人間が…

沖縄シンポ(4)

今日は、シンポジウム2番目のパネリスト宮良瑛子さん(沖縄女流美術家協会会長)の発言「私たちが望む美術館」のご紹介を。宮良さんのご発言は以下の通り。 博物館は観光に役立つけれど、美術館は役に立たない(というのが県の考え方だ)。美術家は、外国で…

沖縄シンポ(3)

「第一回これでいいのか?県立の美術館シンポジウム2006」報告の続きを。 安座間安司さんの基調講演に続く、パネリストの川平惠造さん((社)沖縄県美術家連盟会長)の「美術家連盟及び19団体の今日までの経過報告」の発言は以下の通り。 50年間待ち続けて…

沖縄シンポ(2)

「第一回これでいいのか?県立の美術館シンポジウム2006」の様子を報告しよう。 司会は上江田常実さん(NPO琉・動・体代表理事)。まず、宮城潤さん(NPO法人前島アートセンター代表理事)から、現在の状況について簡単な説明があった。2006年4月からの沖縄…

沖縄シンポ(1)

21日のシンポジウム「第1回 これでいいのか?県立の美術館シンポジウム 2006」は、160〜200名ほどの参加者で会場が埋まった。これだけでも、多いに驚く。4時間を超える熱い議論。私自身のメモも、B5ノートに18枚。教育福祉会館の会場を出てからも、前島アー…

浦添市美術館

21日、夕方のシンポジウムを待つ間、浦添に行った。きっかけは偶然で、神戸空港で買ったガイドブックにおいしそうなソーキそばの写真があり、その店の所在地を見たら、「美術館前下車、徒歩5分」と書いてあった。那覇バスターミナルから20分、と書いてあるの…

『知事と補佐官』

久保孝雄『知事と補佐官 長洲神奈川県政の20年』(啓文堂、2006)を読み終わった。小説よりも面白く、電車やバスの中で延々と読み続けた。 この本を知ったきっけかは、横須賀市議会議員のフジノさんのHPの記事だ。http://www.hide-fujino.com/diary.htm(200…

沖縄の横断幕文化

前島アートセンターのHPに、21日(土)のシンポジウムの案内が掲載された。http://maejimaac.net/ で、先日紹介したタイトルや内容が少し変わっている。タイトルは【第1回 これでいいのか?県立の美術館シンポジウム 2006】となったようだ。Uさんからも、「…

再び、朝永さん

朝永振一郎『量子力学と私』(岩波文庫、1997年)を読み終わった。「滞独日記(抄)」のなまなましさもさることながら、「量子力学と私」や「物理学界四半世紀の素描」などの中の朝永さんの若い頃の回想録に、心引かれた。 朝永さんと湯川さんが旧制大学の三…

沖縄県立美術館問題

那覇のUさんから、シンポジウムの案内が届いた。で、思い立って、今日、飛行機と宿を予約した。久しぶりに沖縄、と思うと、思わずサザンの曲が。それはともかく、シンポジウムの内容は、たぶん、重い。以下、転載。 - シンポジウム タイトル:「県立の美術館…

『未来をつくる図書館』

菅谷明子『未来をつくる図書館−ニューヨークからの報告−』(岩波新書、2003年)を読み終わった。『図書館戦争』を読んでから、何かと図書館のことが気になる。といっても、菅谷さんの本に描かれていることは、『図書館戦争』とはまた別世界のことだ。 菅谷さ…

芦屋市立美術博物館のその後

昨晩は、博物館問題研究会関西例会http://museum.cocolog-nifty.com/hakumonken/に出席した。例会テーマは、「新体制下でどうなった芦屋市立美術博物館」、報告者は、学芸課長の明尾圭造さん。これまで、美術系学芸員さんからお話を伺ってきた私にとっては、…

西南学院大学博物館/福岡市博物館

早朝、コケッコッコーの声で目が覚める。天神のど真ん中なのに、鶏。 見学研修会で西南学院大学博物館へ。1921年に当時の西南学院本館として建てられたドージャー記念館(西南学院大学博物館)は、ヴォーリズ設計のしゃれた3階建てで、赤レンガに蔦が絡まる…

福岡アジア美術館

出張で九州に来ている。開館の10時を待って福岡アジア美術館へ。お目当ては「現代中国の美術展」。が、期待したほどのわくわく感はなかった。前回初めて訪れた際のベトナム絵画展の印象の方が強烈だった。 今回の中国展で、一番印象が強かったのは、ジアン・…

私行政法?

昨日の続きだが、菅原さんの講演の中に、もう一つ気になる話が出てきた。2005年6月14日の日経新聞夕刊一面に、「私行政法」という話が出てくる、というものだ。で、今日、その新聞記事を入手した。「身近な行政サービス 町内会やNPOに委託 総務省 法整備へ」…